福島県耶麻郡猪苗代町にある滝。磐梯熱海方面から県道24号線(母成グリーンライン)は気持ちのいいワインディングロードになっていて、今回はそこを北上するルートで向かい、中ノ沢温泉を過ぎたあたりから中へ入るとたどり着きます。
グリーンラインから一本入り人里離れた道を進むとちょっと怖めの『熊出没注意』の看板を見つけた!!
そのクマの絵はツキノワグマでした(笑)
『熊出没注意』というと北海道のお店のお土産コーナーにあるシールを連想してしまいます。そのシールは黄色と黒のデザインでヒグマが描かれていますが、ここは本州なのでヒグマは生息していないので当たり前か・・・
その看板にひるみながらも車が一台通れるくらいの道をさらに進むと、数台止められるだろうと思われる駐車場があり、その少し奥にも駐車場はありました。
車で行けるのはここまでで、車を降り、長靴に履き替えカメラ機材をもって歩いて目指します。
歴史的・文化的特徴
達沢不動滝のある猪苗代町達沢地区は、智恵子抄(ちえこしょう)で有名な安達太良山(あだたらやま)の南西斜面山麓にあり、達沢不動滝は地区の鎮守大山祇神社(ちんじゅおおやまずみじんじゃ)の社叢(しゃそう)として、昔から守られ、今でも神の森として原生林の姿を残しています。また、達沢不動滝は、昔は神仏に祈願するため、冷水を浴び身体のけがれを祓(はら)うための修験の場であったそうで、不動尊が祀られており、毎年、旧暦の4月19日前後に、地元達沢地区による達沢不動明王祭礼の護摩供養も行われます。深い森と滝はきっと先人の心を磨くに相応しい場所だったと思われます。
駐車場から参道に入ってすぐのところに、右側斜面を下って参道に合流する幅1mほどの細い山道があり、この道は「戊辰の道」で江戸から明治への激動期の戊辰戦争のときに、道を上ったところにある母成(ぼなり)峠での激戦により、会津藩(旧幕府軍)の堅固な守りが破られて西軍(新政府軍)の大軍が一気に会津領内に攻め込んできた道です。二日後には会津城下に達し激戦が繰り広げられ、あまりにも有名な「白虎隊(びゃっこたい)」の悲劇が生まれることになった歴史の道が滝へ向かう参道入口にあります。
引用元:林野庁
達沢不動滝は、『いなわしろ新八景』や『ふくしまの水三十選』にも選ばれる福島県を代表する滝で、全国の滝マニアからはその秀麗な美しさかからとても人気のある名瀑です。
入り口には石碑と古めかしい鳥居がありましたのでお辞儀をして進みました、中に入ると戊辰戦争時の軍行のルートなどがあり、歴史を感じずにはいられません。
しばらく歩き進めると、あたりには石や倒木があちこちにありました。
この石はいつからあるんだろう・・・
大雨による土砂崩れなどで山から落ちてきたのかなぁ。
新しい命の誕生
岩を抱く巨木
すさまじい生命の力
以前ここで新郎新婦が写真を撮っていました、木が倒れて自然の橋になっています。
樽川にはところどころで訪れた人が石を積んでいて、まさに賽の河原のようでした。
先人たちはこの場所で体を清め、邪気を祓いお参りをしたんでしょう。
滝元の不動尊
アクセス | 車:磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICから車約30分、駐車場から徒歩約10分 電車:JR磐越西線猪苗代駅から車約30分、駐車場から徒歩約10分 |
駐車場 | あり無料 (20台程度) |
お問い合わせ先 | 猪苗代観光協会ホームページ |
場所 | 〒969-2752 福島県耶麻郡猪苗代町蚕養字達沢 |
コメント