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Sadowsky Metro Express
新しく仲間入り Sadowsky Metro Express
数日前から気になっていたベースがありまして。十代の頃に少し音楽をかじり、それから数年、いや、数十年触っていなかったのですが、ここ数年自分の中にブームがやってきて、またちょこちょこと楽器を触り始めていたんです。
楽器は昔からベースだけです、ギターなんかを軽快に弾けるとかっちょいいんですけどね、残念ですが弾けません。
そうなんです、数日前から気になっていたのは、サドウスキーのメトロエクスプレスというベースです。気が付けば買っていました。
デカめのソフトケースにSadowskyの刺繍、かっこいい!
サドウスキーの転機
2019年にニューヨークからドイツへ生産工場を移したんですね、そのドイツの工場っていうのが、ワーウィックっというメーカーの工場なんです。
ワーウィックもなかなかとがったメーカーでかっこいいんですよね。
話を戻しまして、サドウスキーに新たに加わった新しいラインナップがこのMetro Expressなんです。
今まで創始者のロジャー・サドウスキーさんは30万円から40万円とかのベースを作っていてい、私からすればワンランクもツーランクも上のモデルのメーカーと認識していました。
それが今回廉価版といっていいのかもしれませんが、10万円台で登場したんです。4弦なら店舗で売ってるのは10万円を切ってますね。そんなのが出ちゃったんですわ。
ヘッド部分にはSadowskyのロゴではなく、Metro ExpressのロゴとRSD。ロジャー・サドウスキー・デザインの略ですね
このモデルは中国の工場でワーウィックの職人の監修のもとで作られているそうです。
中国の工場って言っても、いいところもあれば悪いところもあります。他のメーカーでの話ですが、5万円くらいまでなら中国、10万円を超えてくるとインドネシアやメキシコ、20万円を超えてくるとやっと日本やアメリカ、ヨーロッパ製のものが出てくるとか。そんな中の10万円台の中国製。その中身はいかに。
ちなみに、バッカスでいうところのモモセにあたるようなものでしょうか。モモセの廉価という意味ではバッカスか?そこはまあいいや。うん、バッカスは秀逸な国内メーカーですね。
まずは実際に見て触って弾いて
そんなことより。さっそく取り扱い店に在庫の確認電話をすると、在庫ありとの回答。中国製とはいえ決して安いものではないので、まず現物確認と試奏のお願い。気持ちよく快諾してくれました。
家から近い店舗でこいつがあったので即お店におじゃましました。
お店に着くと、優しそうな店員さんが待っていてくれて、弦の調整もしてくれていました。
ネットで何回も見て惚れていたベースですが、初めて生で見ると少しテレが出てきますね・・・
そして早速試奏。
チューニングしてくれている店員さんの方が明らかに上手。
そりゃそうか、ギターやベースの専門店ですもんね、弾けなきゃ仕事にならんですね(笑)
私も恥ずかしながら試奏(公開処刑)をしました。まずはセットしてくれてたアンプを外しての試奏です。
いや待てよ、すごいいい生鳴りしてますやん、これが10万円の力か!?
今までは、エントリークラスのモデルばかり触ってきたのでこんな上品な音ははじめてでした。
フェンダーのような音も好きなんですが、パキッとしたような音ではなく、どちらかというと木の温もりが音に乗って、流れ出るような感じの柔らかくて暖かみのある音でした。例えるなら木琴ですね。
そしてちゃんと調整しているせいか、それともフレットがへたってないからなのか、変に力が入らない感覚。わかりますかね?
フレットがへたってたら、その部分の音を出そうとしたときに変に力が入ってしまう感覚。
そんなのが一切なかったんです。当たり前といえば当たりまえですか・・・
初めての5弦
5弦ということの負い目みたいなものはなく、どちらかというと初めての5弦だというのに、指盤と弦が指の位置を教えてくれるかのような錯覚すらあり、全くといっていいほど違和感はありませんでした。
1つだけ言うと、弦間が狭い。慣れるまでは少し違和感を覚えるかもしれません。
そんな店員さんと私のやり取りを隣で聞いていた妻が、家に帰ってきてから言ったのですが、お店の「玄関が狭い」と思っていたらしく、ずいぶん失礼なことを言ってると思っていたみたいですwww
しかし、弦間が狭いというのは手が小さい人には追い風です。私も手は小さいほうなのですが、ネックが広いのが気にならないほどでした。しかも、ネックの背面と指盤面はカーブ(かまぼこ状)になっているのですが、このサドウスキーのベースはそのカーブが少なく、ネックも少し薄くなっているので、かなり持ちやすいです。アイバニーズの細いネックも握りやすいのですが、このネックはそれとは違いますが、なぜか不安感もなく5弦も楽々抑えることができました。
ピックアップ
ピックアップにはサドウスキーのPJタイプのピックアップが搭載されている。
ジャズベースではないんですね。プレシジョンベースなんです。電池入れます。
生の音もいいけど、アンプにつなぐとガラッと音質が変わります。
音造りは幅がありそうなので今後の楽しみとして今はおいておこう。うん、難しそうだし(アハハ)
家に持って帰ってきて、スタンドに立ててニマニマ見ていたら、ネック部分にはなかったサドウスキーのロゴ、ピックアップにさりげなくあったんですね。指引きする時に爪でこすって消してしまいそう・・・ピックアップフェンスでも付けるかな
ピカピカのブリッジがまぶしいw
5弦ベースなのでより太いローB弦があります、それをブリッジに固定する時に角度がついているといろんな悪影響がでるんですが、こちらは裏差しのタイプと同じ45度になっているので安心ですね。特に5弦目の支点のテンションが変にかからない。
本家?よりもブリッジがピックアップ側に取り付けられているのは意図があるのでしょうか?
写真などを見ると明らかに中国製はピックアップ側ですね。
まとめ
まだ、持って帰ってきたばかりなので、しばらくはネックも落ち着かないだろうし、どんどん弾いて慣らしていかないとですね。今後が楽しみな一台です。
これはあくまでも噂の域を越えないのですが、この中国モデル。細かい部品等は上位モデルと同じものを使用しているのもあったり、ネックや指盤の材料なんかも上質のものとのこと。ネットでの評価も悪いものはほとんどなく、むしろサドウスキーの情報が少なすぎたのでちょっとしたレビュー的な感じで書いてみました。
実際に購入して思ったのですが、もっと早くに買っていたらよかったと思いました。
上位モデルやビンテージのベースを触っていたわけじゃないのですが、いいベースだということは触ればわかりました。そして市場に出回っているものくらいしかなく、どうやらどんどん作っていくようのものでもなさそうです。なので一期一会で出会ったものですから縁を感じずにはいられません。
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