近年では、デジタルカメラの普及や品質のよい中古のカメラが市場に出回った影響もあり、カメラの値段が下がり、手にするにはいい時代になってきました。
しかし、「後悔先にたたず」購入してから後悔する前に、いくつか知っておきたい豆知識があります。
デジタルカメラを購入するにあたって、おさえておきたい知識の中で、撮像素子(イメージセンサー)というものがあります。
目次
イメージセンサーとは
イメージセンサーとは、光の情報を受けて画像を作る、いわばカメラの目ともいえる場所です。
その昔、カメラはフィルムを入れて撮るもので、その頃のフィルムの大きさ(35mm)のなごりで、今のセンサーサイズになっています。
イメージセンサーの大きさ比較
イメージ図1
フルサイズとAPS-Cのセンサーサイズの違い
APS-Cのセンサーはフルサイズの約半分の大きさ、ここでの要点はセンサーサイズが変わると何が違うかです。
光の当たる面積が単純に半分になるのとは別に、焦点距離にも影響が出てきます。
フルサイズはAPS-Cの約1.5倍に相当するので、結果的に焦点距離がAPS-Cの方がフルサイズより1.5倍長くなるので
下の図のように画角が変化するんです。
例:35mm換算で300mmのレンズをAPS-Cに装着すると以下のようになります。
300mm×1.5倍=450mm
イメージ図2
同じ焦点距離のレンズでもこれだけの差が出てきます。
イメージ図3
イメージセンサーが大きいと変わるもの
- 単純に大きくなれば値段が高い
- 大きくなれば交換レンズが高い
- 大きくなるにつれてプロが持つようなものがある
- 大きくなれば階調豊かな写真ができる
- ボケ味がより顕著に現れる
- ISO度の高感度撮影でのノイズが少なくなる
ニコン D800で撮影(フルサイズ)
PENTAX K-mで撮影(APS-C)
キャノン SX50HS(1/2.3型) ※レンズ交換不可
撮ったカメラの機種も設定も違うので比較というには条件が違いすぎますが、上の写真でも分かるように、やはりフルサイズに軍配が上がりますね。
フルサイズは高いですし、今の一眼レフカメラは性能もいい。もちろんいいレンズもいっぱいありますので、入門機としてはAPS-Cが無難だとは思います。
まとめ
センサーのサイズは色々とあるのですが、大きいものには大きいメリットとデメリット、反対に小さいものにもメリットとデメリットはあります。
一言で大きいものがいい、小さいものはだめみたいなものはなく、何を撮りたいか、どんな写真を撮っていきたいかによって変わってきます。
次回はフルサイズとAPS-Cの違いをもう少し掘り下げて話していきたいと思います。
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