デジタルカメラの目【イメージセンサー】サイズが変わるといろいろなことが変わってきます。
前回の(一眼レフカメラ⑥【初級編】 センサーサイズについて)で軽く触れていましたが、
今回はフルサイズのセンサーとAPS-Cのセンサーの特長や、サイズの違いで何が変わるのかを詳しく話したいと思います。
(一眼レフカメラ⑥【初級編】 センサーサイズについて)のリンクを下に貼っておきます。
目次
センサーサイズ
デジタル一眼レフカメラ(レンズを交換するタイプ)は主に35mmフルサイズとAPS-Cの2つがあります。
まずはセンサーサイズですが、一般的なスマートフォンなどに搭載されているものは1/2.3型(イメージ図1の画像の一番小さいサイズ)で、デジタル一眼レフカメラのAPS-Cセンサーなら約13倍の大きさ、35mmのフルサイズになると、なんと約30倍にもなります。
光を画像に変えるイメージセンサーの面積にこれほどの差があるんです。
ちなみに、センサーサイズが大きくなると高画質な写真が撮れるとされています。ですので、35mmフルサイズを搭載されているカメラはハイスペックになり、高額になるんです。
イメージ図1
画角
イメージ図2は35mmフルサイズとAPS-Cサイズの画角の差です。
同じ焦点距離(140mm)で撮った写真です。
しかし、センサーサイズが違うカメラで撮ると画角に差が出ます。例えば、友達のカメラについている単焦点レンズが良い写真を撮ったとします、友達のデジタル一眼レフカメラはAPS-Cサイズ、しかし、あなたのデジタル一眼レフカメラは35mmフルサイズとします。
すると同じレンズを使用してもこれだけの画角の違いが出てきます。
レンズに記載されている焦点距離(〇〇mm)の表記は35mmフルサイズでの表記なので、APS-Cサイズになると以下の計算になります。
レンズ記載が140mm 140mm×約1.5≒210mmとなります。
単純に300mmの望遠レンズだと、おおよそ450mmにもなるということです。
イメージ図2
違いを深堀してみよう
なぜそうなるのかというと、下のイメージ図3を見てください。
カメラの中にあるイメージセンサーの大きさが違うと、レンズを通して写し出す範囲が変わるからなんです。
範囲の広い黄緑色は35mmフルサイズ、範囲の狭い薄い黄色はAPS-Cサイズです。
- 35mmフルサイズはAPS-Cサイズよりセンサーサイズが大きいため、広い範囲が撮れる
- APS-Cサイズはセンサーサイズが小さいので写せる範囲も狭くなる
イメージ図3
ボケ味
以前のブログでも紹介させてもらいましたが、F値を下げる(絞る)とよくボケると言いました。それ以外にも要素はありまして、それがイメージセンサーの大きさなんです。しかし、イメージセンサーが大きいだけでボケるわけではありません。
画角の話のところで35mmフルサイズとAPS-Cサイズは同じ焦点距離のレンズでも画角に差が出ると触れていますが、厳密にいうと、画角は同じで、焦点距離が変わるんですね、ボケみは焦点距離が長ければ長いほど効果が得られるので、同じ140mmで撮ったとしても画角を揃えると、APS-Cサイズの焦点距離は約93mm、かたや35mmフルサイズというと140mmのままなので、焦点距離が長い方がよくボケるという結果につながるんです。
大切なことなので、こちらにも(一眼レフカメラ⑥【初級編】 センサーサイズについて)のリンクを下に貼っておきます。
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