スープカレー木多郎【きたろう】

スープカレー

札幌市南区のスープカレーの老舗のなかの老舗
スープカレー 木多郎【きたろう】

スープカレーを提供するお店の中で老舗だというのは知ってはいましたが、満を持して行ってきました。


目次

木多郎さんのこだわり

材料を吟味して『仕入れる人』、『仕込む人』、最後の仕上げであるオーダーを受けて『調理する人』が同一人でなければいけません。

ここで始めてカレーが生きるのです。

これが心をこめて作るということであると『木多郎』では信じ商品を提供致しております。

寸胴鍋の中の出来立てのカレーはまだ未熟です。

強火では気絶してしまいますし、弱火では怠けてしまいます。

適度な火加減で目を覚ましてやると素晴らしい味になってお客さまのもとへ提供されます。

引用元:木多郎HP



スープカレー 木多郎【きたろう】


札幌のスープカレー店のレジェンドともいうべき名店木多郎、何を見てもどこを調べてもスープカレーの木多郎さんは出てくるので、絶対に行かなきゃならないお店の一つに挙げていました。
大泉洋もお忍びで訪れるほどのうまさ、そりゃいかない手はない。

 お店が混んでいるのを想定して、到着時間を早めようと思ってはいましたが、結局到着したらお昼の12時でした。
すでにお店の中には順番待ちのお客さんが数組いましたが、案外早くに席に案内されました。

 奥さんでしょうか?カウンターとテーブル席が20席近くありましたが、ホールは女性一人でまわしていました。
テキパキとした仕事ぶりを見ていて、とても気持ちがよかったです。



木多郎のスープ

スープは丸鶏と豚骨、昆布とシイタケでそれぞれにダシを取り、トマトを入れることで深みが出て『辛・酸・甘』の調和のとれたコクのある辛さが特徴。

本日のスープカレー

チキン野菜 辛さ3【辛口】ライス【普通】

スープにはゴロっと大きめの素揚げされた野菜が無造作に入っているわけではなく、素材そのものの食感が損なわれないよう、そしてスープが絡むようにカットされていて、そこにほろほろになるまでじっくりと煮込んだ骨なしチキンが鎮座。
具材のバランスも色合いもよく、視覚的にも食欲をそそる一杯です。

ひとさじ口に運んだ瞬間、思わず声にならない悲鳴ともいえない様なうめき声を(U!MA!!)あげて、思わず厨房を覗き込んでしまいました。最初から最後のひとくちまで飽きのこないスープは、カレーのスパイスはもちろんのこと、トマトとの相性が抜群で、これほどまでに素揚げした野菜と合うスープは他にないといっても過言ではないくらいだと思いました。
そして、なんといっても菜の花。これがまた甘くて木多郎さんの辛いスープのアクセントになっていて、何とも言えない優しさがありました。




メニュー表

どうして札幌にスープカレーは根付き、定番料理となっていったのか?

その答えは2021年11月16日「マツコの知らない世界」で放送された中にありました。

  • カレーはまだ未開の地だった
  • レジェンドとその弟子たち

80年代の札幌市はインド人の移住者が少なく、わずか4名(ちなみに東京都では300人以上)。
当時札幌ではカレーを食べる文化はまだほとんどなかったそうです。


日本のレトルトカレーの歴史

日本のレトルトカレーの誕生は1964年、大塚食品の【ボンカレー】です、もともとは缶詰に代わる軍用の携帯食としてアメリカの雑誌に掲載されていた食料からインスピレーションを得て、「この技術をカレーと組み合わせたら、お湯で温めるだけで食べられるカレーができるかもしれない」と考えレトルトパックのカレーが誕生したんです。
それから15年以上たっても札幌ではカレーが根付かなかったんですね。


スープカレーの起源

スープカレーとは、通常のとろみのついたルーカレーとは違い、サラサラとしたスープ状のカレーに素揚げした野菜や鶏肉、豚の角煮などの具材が入った料理です。
90年代にインド・ネパール料理をベースに札幌で生まれ、その後何人もの人により改良を重ねて健康的に薬膳料理をおいしく食べられるようにと、試行錯誤したうえで現在のスープカレーと発展していきます。
2000年になるころにはブームになっていき、やがて全国的に知られるようになりました。

スープカレーのレジェンドたち

発祥は諸説あるみたいですが、私の知っている情報ですと、札幌市の喫茶店「アジャンタ」と専門店「マジックスパイス」といわれています。
「アジャンタ」の店主は漢方の薬膳スープとインドのスパイス料理を組み合わせた「薬膳カリィ」を1971年に提供し始めました。当初は具材など入っていなくてカレーのスパイスと漢方をブレンドしたスープだったようです。
その後、お客さんの要望でダシとして使用していた鶏肉や野菜を具材として入れ、薬膳カリィとして提供したそうです。
それまではスープカレーといった名前はなく、「マジックスパイス」で薬膳カリィにインドネシアの鶏肉のスープ料理をアレンジして作り、それを「スープカレー」と呼んだそうです。

そんなスープカレーを作り続けてきたレジェンドの一人にここ、【木多郎】の店主もいます。
85年にオープンし、今ではスタンダードになったトマトベースの元祖といわれている老舗。ファンの心を魅了し続けています。

お店の詳細
店名木多郎澄川本店
問い合わせ011-814-1203
住所北海道札幌市南区澄川六条4-2-1 澄川ビル 1F
営業時間営業時間
[月~金]
11:30~14:00(L.O.13:30)
17:30~20:00(L.O.19:30)
[土]
11:30~14:00(L.O.13:30)

※売り切れ次第終了
定休日
日曜・第2土曜 連休となる祝日(週中日の祝日は営業)
新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
席数21席
(カウンター9席、2人掛けテーブル2卓、4人掛けテーブル2卓現在コロナ対策でカウンター間引いています。)
駐車場有  店前 4台

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