札幌発、スープカレー

スープカレー

目次

北海道のソウルフード

札幌市外・北海道以外在住の人が少しでも多くのスープカレーに触れて、一人でも多くのファンができるようになればいいなぁと思いブログをはじめました。
私の至らない点や、古い情報などもあるかと思いますが、頑張って書いていこうと思います。
そして、スープカレーを詳しく知っている方も大勢いると思いますが、おおめに見てやってください。

ざっくりと説明すると、多くの方が頭にイメージができる、とろみのあるカレールーではなく、さらりとしたカレースパイスのスープの中にざく切りした野菜と豚や鶏などの肉が入っているもの。
そう言ってしまうと、『カレーの二番煎じ』かと思われてしまうので、説明が難しいのですが、簡単に言ってしまうとそういうことです、簡単に言ってしまうとね。
が、しかしそんな簡単なものではなく、1970年代初頭に『スープカレー』の前身ともいうべき一杯が誕生しています。

スープカレーの起源

発祥は諸説あるみたいですが、私の知っている情報ですと、札幌市の喫茶店「アジャンタ」と専門店「マジックスパイス」といわれています。
「アジャンタ」の店主は漢方の薬膳スープとインドのスパイス料理を組み合わせた「薬膳カリィ」を1971年に提供し始めました。当初は具材など入っていなくてカレーのスパイスと漢方をブレンドしたスープのみだったようです。
その後、お客さんの要望でダシとして使用していた鶏肉や野菜を具材として入れ、「薬膳カリィ」として提供したそうです。
それまではスープカレーといった名前はなく、「マジックスパイス」で「薬膳カリィ」にインドネシアの鶏肉のスープ料理をアレンジして作り、それを「スープカレー」と呼んだそうです。

スープカレーの歩み

スープカレーとは、通常のとろみのついたルーカレーとは違い、サラサラとしたスープ状のカレーに素揚げした野菜や鶏肉、豚の角煮などの具材が入った料理です。
90年代にインド・ネパール料理をベースに札幌で確立され、その後何人もの人により改良を重ねて健康的に薬膳料理をおいしく食べられるようにと、試行錯誤したうえで現在のスープカレーと発展していきます。
2000年になるころにはブームになっていき、やがて全国的に知られるようになりました。



諸説ありますが、下記の【スープカレー木多郎】でも触れていますのでよかったら覗いてみてください。

スープカレーの食べ方

食べ方に細かいルールなんてありません。ですが、スープがサラサラなこともあり、まずスプーンにライスをすくい入れ、それをスープに沈め、ライスにスープが程よく浸透したら食べる。
これが一般的な食べ方になっています。
といっても、ご飯にかけて食べる人、ご飯を食べてからスープを口に運ぶ人。
人によってさまざまですので、せっかくの料理なので自分の食べたいように食べるのが一番ですね。

注文方法

これはお店により千差万別ですが、ラーメン店でもラーメンの種類以外に麺の好みの硬さ、スープの濃さ、油の多さなどを選べるように、実はスープカレーにも以下のようなものが選べます。

  1. スープの選択 (お店により数種類のベースの味があります)
  2. カレーの選択 (具材のチョイス)
  3. 辛さの選択  (辛さなし~激辛まで、お店によって数字などで表しています)
  4. スープの量  (スープカレーの量 選択なしのお店もあり)
  5. ライスの量  (小盛・中盛・大盛やグラムで表記のお店もあり)
  6. トッピング具材のチョイス

だいたいこんな感じで注文します。各店の店員さんも注文の誘導はしてくれますので、初めてのスープカレーなら恥ずかしがらずに、『初めてなんですが、おすすめはなんですか?』なんて聞くと、快くいろいろと教えてくれると思います。札幌の方は皆おおらかで人好きでお話上手な方が多いです。臆せずにお話してみてはどうでしょうか。
北海道以外にももちろんスープカレーはありますし、せっかくの来札の際にはラーメンもいいですが、【スープカレー】も一度食べていただきたいと思います。
無類のカレー好きの私がblogを書いて、少しでも情報の提供と興味を持ってもらえるように頑張ります(笑)

スパイス通りと香辛料通りの名店

『なんやそれ?』って思うかもしれませんが、札幌市の中心から南北に延びる国道230号線(スパイス通り。某テレビ番組による命名)と、札幌市の中心から南北に延びるもう一つの道、国道453号線(香辛料通り。blog内で勝手に私が命名)。
この2つの国道には名店がずらりと立ち並ぶ、いわばスープカレーの2大街道なんです。





まとめ

全国にはカレーはもちろんのこと、カレー味・カレー風味はたくさんありますが、【スープカレー】はそこから派生し、レジェンドとそのお弟子さんたちによって、今日では完全に確立したジャンルとなっています。
札幌界隈にはそんなスープカレーを扱っているお店はおおよそ200店舗ほどあるといわれています。
各店舗しのぎを削って、新しいスープを世に生み出そうと日々探求していたり、昔ながらの味を今も変わらず提供し続けていたり。
ひとくちに【スープカレー】といってもさまざまで、これからもずっと受け継がれていく料理となっていくと思います。

「初めての【スープカレー】」の人が少しでも多く増えて、そして来札の際には【スープカレー】を一杯食べよう的なものに繋がり、推しのお店ができると私もうれしいです。



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